家賃の支払いがもったいないと思い、約5000万円の借り入れをして土地を購入。
これで家賃分の利益が出ると喜んでいたのだが、気づけば預金残高が減少している。
こんな案件、よく耳にします。
原因は、利益が増えたことにより、税金も増えます。
そして、多くの人が勘違いしているのですが、借入金の返済は経費ではありません!
借りたものを返しただけで、経費とは違うんです。
前の記事でも書きましたが、不動産に手を出すのは、慎重にならなければなりません。
まだ、製造会社で、工場を作って製品を増産するというのであれば話はわかります。
工場は利益を生み出す源泉となるからです。
でも、本社を建てても、賃貸で借りていた時期に比べ、新たな利益を生み出す源泉とはならないのはおわかりいただけると思います。
利益を生み出さないものへの投資がいかに無駄かは想像つくのではないでしょうか?
絶対に本社を建てないでくださいという話ではありません。
財務体質がしっかりしているのであれば、そういった投資をしても問題ないでしょう。
では、しっかりした財務体質とは?
多くの経営者が損益計算書で判断してしまっています。
今期は利益が出たから、我が社は儲かってる!といった感じで。
実際見るべきは貸借対照表です。
現金預金がいくらあるか把握していますか?
期首の現金預金残高より、期末の現金預金残高の方が多いですか?
そして、現金預金は資産全体の何%を占めていますか?
自己資本比率は何%ですか?
この数値を見て、財務体質がいいかどうかを判断すべきです。
そんな判断のサポートをさせていただいております。