数量アップ?単価アップ?
経営をしていくうえで、販売数量をアップさせるべきか、販売単価をアップさせるべきか、どちらが有利だと思いますか?
利益への貢献度から言うと、間違いなく販売単価アップです。
未来会計図で説明すると
これが、前提の事業構造だとします。
販売単価は1万円。
数量は1,000個。
1万円 × 1,000個 = 10,000,000円(売上高)
販売数量を10%アップしたら・・・
販売数量10%アップで、経常利益が60万円増加です。
販売単価を10%アップしたら・・・
販売単価10%アップで、経常利益が100万円増加です。
注意していただきたいのは、販売単価を10アップした時の事業構造の変化です。
変動費は変わりません。(400万円)
ですが、単価アップで変動比率は変化します。(もちろん粗利益率も)
ここを勘違いしないようにしてください。
変動費40%のままだと販売数量10%アップの表と結論が一緒になってしまいます。
比較していただいてお分かりいただけたかと思います。
この試算、粗利益率が低い方が経常利益への変化が大きいです。
もちろん、単価アップは簡単な話ではありません。
値上げをすることによってライバルに競り負けたり、そもそもお客様が離れて行ってしまったりなど、いろいろな障害が生じます。
事業構造を知ることによって、数量か、単価かをしっかりと見極めることが可能なんです。
販売戦略もサポートさせていただいております。