経営の指標
中小企業の経営者が、毎期毎期の目標をどうするかというのは、決算の際に考えるかと思います。
来期は売上110%!とか、経常利益1億達成!などなど。
目標は立てやすいですが、いざ、事業年度が始まってから、どのような数字を気にされていますか?
稲森さんが売上高経常利益率10%を達成させなさいと言っておりますが、達成できてますか?
売上高経常利益率は、『経常利益÷売上高』です。
この算式、全社共通で活用できる指標でしょうか?
経常利益までの流れは、売上から売上原価を引いて売上総利益(粗利益)が算出され、売上総利益(粗利益)から販売費一般管理費を引いて営業利益が算出され、営業利益に営業外収益・費用が加味されて経常利益が算出されます。
問題となるのは粗利益率です。
それぞれの会社ごとに粗利益率というものは違ってきます。
100%の会社もあれば、50%の会社もあります。
粗利益率が違うと、売上高を用いて指標を計算した時、会社ごとに結論が変わってきます。
例えば、経常利益1000万円、販売費一般管理費5000万円、粗利益6000万円とします。
粗利益6000万円で、粗利益率100%の会社の売上高は?
粗利益6000万円で、粗利益率50%の会社の売上高は?
100%の場合、6000万円で、50%の場合、1億2000万円になるかと思います。
販売費一般管理費と計上利益がまったく一緒ですが、この売上高で売上高経常利益率を計算すると、16%と8%になります。
売上高経常利益率は会社によって違うんです。
その会社にあった経営指標をいうものがあり、当職は月次決算の際にご案内させていただいております。
こういった指標が参考になればと思っております。