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いかに粗利益額を稼ぐか

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製造業の場合、労務費と経費を販売費および一般管理費と一緒に固定費に入れ、原価率を80と考えるか、労務費などを抜いて50%と考えるかによって、受注戦略がまったく違ってきます。

 

製造業の社長さんは製造原価報告書を見て、『これが原価』と思いがちですが、実際には違うのです。

 

当然ですが、普通、価格は仕入れなどのコストを基準に決めます。

 

しかし、競争相手との関係によっては、コストを基準に値決めができないことがあります。

 

理想の値段とは、お客様が許してくれる範囲の最高の値段です。

 

すなわち、ライバルに負けない最高の値段で受注することです。

 

受注をライバルにとられたら、粗利益額はゼロです。

 

労務費や経費を含めた原価率を80%としましょう。

 

ライバルが25%値引きしてきたら、原価以下の価格になり、赤字になるから受注しないという判断になります。

 

しかし、労務費や経費は固定費と考え、実質的な原価率が50%と考えたら、25%値引きをしてもまだ25%の粗利益があるから、受注するべきと判断できます。

 

正しい戦略は、実質的な粗利益額を稼ぐことです。

固定費は常にかかるのですから、粗利益額をより多く稼ぐことが大事です。

 

 

 

 

日商簿記2級以上を勉強されたことがある方は、直接原価計算を思い出すとイメージしやすいです!

 

変動費は?固定費は?という内容で、固定費をどう考えるかによって戦略が変わってくるのです。