事業計画を作ろう
利益計画を作り、販売計画を作り、これらを細分化して月別利益計画を作りました。
ここで作っていただきたいものは事業計画です。
事業計画にはいろいろ種類があります。
短期事業計画、中期事業計画、長期事業計画などなど、計画する年数が異なることによって展望が変わってくると思います。
私自身、人生の計画とでもいいましょうか?ある程度の予定を立て、それを実行するように心がけています。
不思議とこの計画があるだけで、今年は何をしなきゃいけないな・・・と、その目的を意識しながら生活するようになります。
すると、実現するにはどうすればいいんだ?という考えが浮かんできます。
会社経営でも、その計画を立てることにより、どうすればいいのか?という事を意識するようになります。
なので、事業計画というものを作ってみてください。
おすすめは5年間の中期事業計画です。
現時点から5年先にどのような会社になっていたいのか?これを数字で計画してみてください。
売上高はいくらにしたいのか?人件費はいくら払えるようになりたいのか?経常利益はいくら稼ぎたいのか?など、数字で計画することでたくさんの気づきが生まれます。
是非とも、経営者の方がご自身で作成してください。
経理に任せて作成しましたというのではダメです。
自分の手を汚すことによって脳裏に植え付けられます。
そして、その計画を意識して経営するようになれます。
ポイント
・細かすぎない計画であること(100万円単位など、ざっくりした数字で)
・前年比10%以上の成長を予定しないこと
・毎年、その時点から先の5年間を計画すること
覚えやすいのが大前提ですので、1円単位で計画しようなんて思わないでください。
1億!3億!といった感じで、ポイントとなるべきところを覚えやすい数字にしてください。
そして、前年と比較して急成長するような計画は立てないでください。
その急成長を実現するためにはどこかでストレスがかかります。
社員にハードワークを課してしまったり、ノルマが大変だったりなど・・・。
着実に増えていくことが大切です。
そして、5年間の計画は毎年立ててください。
一度計画したら5年間はその計画に従えばいいのでは?という意見があるかもしれません。
しかし、目まぐるしく環境が変化する現代では、今年計画したことが、1年先、2年先には間違った方向を向いてる可能性は大いにあります。
毎年5年先を見据えて計画することで、5年先から考える今やるべきことに気づくことができます。
中期の事業計画がもたらしてくれる気づきは、経営をしていくうえでとても重要なものになります。
利益計画、販売計画で終わらず、事業計画まで作成してみて下さい。
その計画を経営計画書に載せておくことをおすすめします。